整体で起こる好転反応とは?
好転反応という言葉を聞いた事があるでしょうか?
整体を受けた後に
- かえって痛くなった
- だるくなった
- 眠くなる
- ぼーっとする
といった反応のことを指します。
これは体の反応として出現するものであり、「好転」というくらいですから、そこまで悪いものというものでもありません。
しかしながら、正しく認識する事で施術の効果も上げていく事も可能ですので、メカニズムについて解説いたします。
施術によって起こる”変化”
人の体で痛みや症状が出現するときはどんな時でしょうか?
例えば関節の変形では「変形している最中」
筋肉痛では「筋肉の修復中」
痛みは体が変化している最中に出ることが最も多いです。
これは『悪くなっていっている時』も『良くなっていっている時』も同じです。
それには生体の恒常性というものが関わっており、要は体はある一定の状態を保とうと様々な働きを行っていて、その一定から逸脱した状態になるといつも以上に身体が強く反応するという事です。
体に異常が出ている時の反応として症状が出現するのはもちろん好ましいものではないですが、
反対に身体が良くなろうと変化している時にもその「変化自体」を感じ取って症状が出現してしまうのが厄介です。
好転反応を防ぐには?
好転反応は上記したように身体に悪いものではないのですが、気持ちの良いものではありません。
ただ、症状自体は数時間~1日程度で収まる為放っておいても問題はありません。
こういった反応がある事を知り、例えば整体を受けた後の時間には少し余裕を持たせておくなど、事前に対処するのもいいかもしれませんね。
その他にも好転反応をなるべく早く無くす処置をいくつか解説しておきます。
1,水を飲む
水を飲むことで素早く疲労物質やコンタミナントといった身体のゴミのようなものを代謝する事ができます。
ここで注意した方が良いのが、「お茶やコーヒーではなく、水」という点です。
お茶やコーヒーにはカフェインが含まれている為、水分補給には向いておらずかえって水分が足りなくなってしまいます。
さらに、お茶に含まれるミネラルは素早い水分の吸収を阻害してしまいます。
お水は胃で素早く吸収され各細胞に行き届くのに対して、お茶になると十二指腸~小腸によって吸収される特徴があります。
せっかく水分を摂っても、それが身体で使用されるまでに時間がかかってしまうのです。
同じような理由で高ミネラルなお水もあまりおすすめ出来ませんが、日本の水道水は基本的には低ミネラルの軟水の為そのあたりの心配はいりませんね。(高ミネラルが悪いというわけではなく、あくまで施術後の水分補給には向かない、という事です。)
その為、ノンカフェインならお茶でも良い、ではなくお水を正しく飲むことが大切になるのです。
2,休息を取る
当たり前のようなことですがとても大切です。
施術後の身体は変化を起こそうとしており、細胞の修復や新しい身体に慣れようとする様々な反応が起こっています。
無理なスポーツや仕事で負荷をかけることにより、一連の反応が低下してしまう場合があります。
施術後は30分でも良いのでゆっくり休める時間を作ってあげられると良いですね。
3,適度な歩行
軽く身体を動かしてあげる事もとても重要です。2では休めといいましたが、身体を適応させる為にも少し運動を加えてあげると素早い改善にもつながります。
もちろん長時間の歩行や重い荷物を持った歩行等は避け、長くとも30分~40分程度を「ゆっくりと」歩いてあげる事で、全身の関節の働きや筋肉の働き、内臓の働き、血液の働きといった各器官の修復が上がります。
当店では特にこの歩行について正しく行っていく事での早期改善も提案しております。
自分で出来る最も簡単な整体が、この「歩く」という行為だったりもするのです。