歳のせいだね、と言われた事がある方
お医者さんにかかった際に「歳のせいですね。」と言われた、というお客様はとても多く
そういった方の多くは『もう良くならないんだ』と諦めてしまっている状態です。
実際の所、身体が悪くなること、改善がされないこと、などと年齢は関係あるのでしょうか?
解説します。
厳密に言えば、身体の改善と年齢に関係は無い。だけど…
厳密に言うと、実は整体の効果と身体の改善とは関係ありません。
しかし、完全に関係がないかといえばそうでもなく、なぜここまで言葉を濁すのかにも繋がってくる理由があるので、そこも含めて解説していきますね。
そもそもとしてなぜ身体は悪くなるのでしょうか?
ここに関わってくるのが「疾病形成因子」という要素です。
疾病形成因子とはその名の通り疾病を形成する因子。つまり身体を悪くするすべての要因の事を指します。
たとえば近年よく言われている「スマホ首」などはスマホの使いすぎが疾病形成因子に当たりますよね。
これを細分化していくと世の中や生活習慣の中には疾病形成因子にまみれている状態といえます。
ほんの少し例を上げれば
- 座りっぱなし
- 座り姿勢の問題
- 歩行不足
- 食事の異常(暴飲暴食等)
- 過度な運動
- 薬害
- 長時間の運転
- 普段の寝姿勢の異常
- お酒、タバコなどによる害
- 公害などの環境影響
軽く挙げるだけでもこれだけあります。
さらにはここに座り姿勢の問題を解剖するとイスの影響や机の高さ、座り姿勢で何を行っているか、など挙げればキリがないくらい疾病形成因子は身の回りに溢れているものとなります。
身体の問題=疾病形成因子×時間
さて、その疾病形成因子に対して時間がかかることによって身体の問題はつくられていきます。
この時間こそが、普段過ごしている年齢に関わるものでありこの記事の問題の本質と言えます。
ひとつ例をあげます。
30歳のAさんと50歳のBさんがいたとします。
どちらも同じ職場で、仕事内容も全く同じデスクワークです。
生活習慣もとても似通っていて、普段は殆ど同じ生活を送っていると仮定します。
どちらも同じ様な『悪い姿勢』で毎日の仕事をこなしていたとしたら、AさんとBさんどちらの方が強い肩こりが出現するでしょうか?
おそらく大抵の肩がBさんであるとお考えだと思います。
単純に考えれば、「悪い姿勢でのデスクワーク」というのが疾病形成因子となります。
これはふたりとも同じような問題としたら、次に関わるのが年齢です。
22歳から仕事を行っているとすればAさんは8年、Bさんは28年とこの問題を『積み重ねた時間』が違ってきます。
この『積み重ねた時間』によって身体の異常の深さは変化してくるわけですね。
つまりAさんも同じ状態をあと20年続ければ、Bさんくらいの身体の問題を抱えることになるわけですね。
もちろん、こういったケースは世の中には存在しません。人それぞれ生活習慣や趣味、小さな頃の過ごし方なども全く違うからです。
だからここまで単純に考えることは出来ませんが、シンプルに考えればこういった問題が世間では「歳のせい」と表現されているわけですね。
また例えを出しますが、自分と同じ年齢なのに自分よりも健康的で身体の悩みもなく元気に活動している人、いませんか?
これはそもそもの身体の作りが違う、というわけではなく身体を作り上げるにあたって、『良い事を積み上げた数十年間』と『悪い事を積み上げた数十年間』で結果が違ってくるのは自明ですよね。
さらにやっかいなのは、身体を悪くする習慣が自分でも気付かない程に生活に入り込んでしまっているケースも多々ある、という点です。
自分では悪い事を積み上げている実感は全く無いのに、実は積み上げてしまっていた、という場合は、まずはそれが何なのかを把握・理解した上で実生活から削っていくという必要があります。
こういったことまで普段意識できていれば問題ないのですが、どうしても専門的な知識が必要になってくることもありますよね。
そういったときこそ、お近くの整体や整骨院といった身体の事を正しく理解している施術者がいる施設を正しく利用し、『身体にとって良い事』を積み上げていければ、何歳だろうと改善へと向かっていく事ができるのです。